人が生まれながらに備えている自然への感謝の心を「祈り」と解釈してみました。 その上で「黎明に祈る」ということを「自らの知の未熟さを謙虚に受け止める姿勢」と同時に「新たな時代の到来への期待」という二つの意味で捉え“人間の知の象徴である本を手に祈る女性”に収斂(しゅうれん)させています。黎明に知を得た(あるいは得ようとしている)女性の美しい髪を 一陣の風が巻き上げる涼やかな躍動感を表現した作品です。
王子(釈迦)を居城から「涅槃」の里まで送ったカンタカ(白馬)は、王子の出家の決意と無事を王に伝えるため 彼の衣服と宝石類を載せて城に戻ります。 その後、食を断ち釈迦涅槃と同時期に死去。永遠にお釈迦様に仕えた幻の名馬です。 インドでは現在でもカンタカに纏わる祭礼が続けられています。 作品はカンタカの忠誠心と力強さと“その奥に僅かに見える悲哀”のような雰囲気を込めて作り上げたものです。
カンタカ
KANTAKA
青い鳥